【下関市】青池保子の世界にどっぷり浸る――美術館まるごと青池保子ワールド!

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

下関市立美術館で現在開催中の「漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき」は、まさに圧巻の一言。展示室に一歩足を踏み入れれば、360度どこを見ても青池保子ワールド!300点以上にのぼる原画や資料がズラリと並び、その壮大さに息を呑む体験が待っています。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

下関市長府出身の青池保子先生は、15歳でデビューを果たし、その後も世代を超えて愛され続ける巨匠です。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

特に、代表作『イブの息子たち』や、大ヒット作『エロイカより愛をこめて』は、1970年代に一大旋風を巻き起こし、時代が移り変わる中でもその魅力を放ち続けています。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

青池先生が一つ一つ丹念に仕上げた原稿は、見る者を圧倒します。特に、瞳の中の光を細かく入れる工夫や、描き込みすぎて破れてしまった紙の跡など、手描きの時代のアーティストならではの苦労が伝わってきます。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

展示されている原画の中には、彼女のデビュー作「さよならナネット」も。15歳という若さで描き上げたとは思えない、豊かな才能に触れることのできる貴重な機会です。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

今回の展覧会では、青池先生の漫画作品がいかにして作り出されたのか、その裏側をじっくりと堪能できるチャンス。

資料提供:下関市立美術館様

さらに、今回の展覧会では、12年ぶりに描き下ろされた『エロイカより愛をこめて』のカラーイラストが特別に展示されています。赤間神宮が背景に描かれていることもあり、これも地元下関市民にとっては見逃せない一枚。

資料提供:下関市立美術館様

描き下ろしのカラーイラストは特別に撮影が許可されており、記念写真を撮ることができるという贅沢な体験も。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

さらに、青池保子先生へのファンレターを直接送ることができるコーナーもあり、ファンが熱心にメッセージを書いている姿も見られます。青池保子先生の作品に登場する美術や歴史について、同館の学芸員が詳しく解説してくれる連続講座も見逃せません。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

先だって9月14日に開催された講義に続き、明日21日に開催されるこの講義で、漫画の背後にある文化や時代背景を知ることで、より一層作品の深みを感じることができるでしょう。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

『エロイカより愛をこめて』に込められた歴史的・芸術的な要素が、講義を通じてリアルに浮かび上がり、作品が一層身近に感じられるのではないでしょうか。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

この展覧会は、青池保子ファンのみならず、漫画や美術に興味があるすべての人にとって必見のイベントです。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

青池先生の作品が好きな方も、まだ知らない方も、この機会にぜひ足を運んで、青池保子ワールドに浸ってみてください。

2024年9月筆者撮影 ※展示室内での撮影は描き下ろしカラーイラストを除いて禁止されています。

 特別展「漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき」

【日時】2024年8月31日(土)~2024年10月14日(月・祝)の期間

【時間】9:30~17:00(最終入館16:30)

【休館日】月曜日(祝日の9月16日、9月23日、10月14日は開館)【学芸員による連続講座「青池保子作品から見る西洋美術史」】 

「エロイカを魅了したビザンチン美術」

【日時】2024年9月21日(土曜日) 14:00~(約1時間)

【講師】関根佳織

【会場】会場:下関市立美術館 講堂

【店員】各回50名

【申込】不要・当日の展覧会観覧受付が必要となるそうです。

下関美術館様、取材に御協力いただきましてありがとうございました。

下関美術館はこちら↓

猫葉 ね子。

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