【下関市】11/17の無料コンサート。160年の静寂に、響きわたる調べ、秋の静寂を破り、海峡の風が語り始める。
2024年11月17日(日)、深まりゆく秋の気配に包まれた下関・前田台場跡で、歴史と命をつなぐメモリアルコンサートが開催されます。
この場所は、かつて長州藩と異国の艦隊が対峙し、激しい戦いの舞台となった地。160年の時が流れた今では、静けさに満ち、風の囁きが残された記憶にそっと触れるだけになっています。
この地を訪れた関門エンターテイメントの牟田さんは、背の高い草に埋もれた砲台跡や慰霊碑を見て、かつての歴史の響きが消えかけていることに心を痛めたといいます。コンサートを開き、多くの人に足を運んでもらうきっかけとなるように。と考えて、記憶の地に新たな光を差し、忘れ去られていた命の物語をよみがえらせたい。と強く思ったのだそうです。
当日は、関門海峡を見渡す小高い台地に立ち、目の間に広がる細く、流れの早い関門海峡を眺めてみてはいかがでしょうか。この細い海峡に、17隻もの最新艦が現れたのだと思うと、かつての人々が抱いた恐れが、胸に迫ってくるのではないでしょうか。
先人からのメッセージは、今でも私たちに語りかけ、私たちの命もまた歴史の一部として続いている事を感じられるかもしれません。
主催の牟田さんは、「歴史の記憶を胸に刻み、平和への願いを音楽に乗せ、未来へ命をつなげていきたい」と語っています。
音楽が過去からのメッセージとなり、時代を超えた想いが未来に向けて紡がれていく――そんな瞬間に立ち会うことができる特別な一日となりそうです。プロの歌手によるコンサートや学芸員による歴史解説が楽しめるこのイベントですが、野外コンサートの為、無料で観覧いただけます。主催者の方によると、当日設置の協賛箱に、お気持ちを託していただければ幸せますとのことでした。駐車場は前田砲台跡の向かい海側にございますので、お車でお越しの方は砲台側へ上がられぬようご注意ください。
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