【下関市】火と祈り、龍が舞う――下関・関山圓陵寺さんの山伏祭の様子

2025年撮影
2025年5月28日(水)、下関市の関山圓陵寺において、三年に一度の大祭「山伏祭」が執り行われました。

2024年節分祭にて撮影
祭の始まりを告げる、境内に響き渡る法螺貝の音。最初に行われたのは、山伏問答。結界の手前に立つ山伏に対し、氏素性や修験道の教え、さらに装束や道具に関する問いが投げかけられます。

2025年山伏祭にて撮影
すべての問いに的確に答えた山伏のみが、正式に結界内へと迎え入れられるという儀式です。続いて、進められる、四方祓いの儀。

2025年山伏祭にて撮影
弓が空を裂き、斧と刀によって場が清められると、いよいよ、中央の護摩壇に火が点じられます。

2025年山伏祭にて撮影
風に揺れる炎は次第に勢いを増し、くべられた護摩木とともに大きく燃え上がり、煙が立ち上る。

2025年山伏祭にて撮影
山伏たちによる読経が響く中で、視界を覆うほどの煙が、渦を描きながら一度地に降り、また空へと昇っていきます。

2025年山伏祭にて撮影
参拝者の目には、生き物のように舞い上がる煙は龍が姿を現したように見えたのではないでしょうか。

2025年山伏祭にて撮影
護摩が焚き終わると、燃え尽きた護摩壇の灰の上を、山伏姿の行者が素足で歩く、火渡りの始まり。

2025年山伏祭にて撮影
行者の後に続いて、参拝者たちも一人ずつ灰の上へと歩を進めます。

2025年山伏祭にて撮影
思わず立ちすくむほどの熱が足から伝わる火渡り。

2025年山伏祭にて撮影
歩き終えた後の表情には、どの人にも晴れやかな笑顔が浮かんでいました。

2025年山伏祭にて撮影
「内にあった不安や迷いが焼かれ、浄められたような気がした」と話す参拝者の言葉が印象に残ります。

2025年山伏祭にて撮影
次回の山伏祭は、3年後の2028年。

2025年山伏祭にて撮影
なお、今年10月には、角島の東山寺・附野薬師(つくのやくし)にて、火渡り修行を体験できる行事が予定されているとのことです。

2025年山伏祭にて撮影
日常ではなかなか触れることのない「祈り」や「行」の世界。

2025年山伏祭にて撮影
心に静かな問いを抱いたときこそ、自らと向き合う時間が求められているのかもしれません。

2025年山伏祭にて撮影
興味がある方は、挑戦をしてみてはいかがでしょうか。
2025年5月28日(水)に、山伏祭が開催された関山 圓陵寺はこちら↓