【下関市】雨の風景を連れて帰る──山アジサイ即売会開催。

空は、晴れたり曇ったりと気まぐれな表情を見せています。

「まだ梅雨入りは先かもしれない」──そう思いながらも、頬にふれる湿った空気には、確かに季節の足音が感じられます。

やがて空はやわらかな灰色に染まり、雨と静けさが、日々を包む季節が訪れるのでしょう。“夏の入り口”、梅雨を確かめに、長府庭園を訪れてみてはいかがでしょう。

園内のあじさいには、柔らかな色が少しずつ浮かび上がっています。
スタッフの方によると、今年は開花が例年より少し遅れているそうです。今週末には、色づきも増してきそうとのこと。

アジサイの花びらが雨を含み、光を閉じ込めたように艶やかに咲く姿は、何度見ても心を奪われます。静かな園内、石畳に広がる水の輪、葉の間からこぼれる雨粒の音は、梅雨恵みの風景と言えるでしょう。

晴れた日とは異なる美しさを見せるあじさいは、雨の日を少し楽しみにしてくれる存在かもしれません。

そんな梅雨の季節を楽しむ、あじさいイベントが、長府庭園で開催されます。
注目は、山アジサイの育て方を学べる講習会。

開催は2025年 6月7日(土)午前10時～11時、受講料は 1,000円（材料費込・入園料別途）。申込は6日(金)まで、受け付けているそうです。

山アジサイは、控えめな花。派手さはありませんが、しっとりとした佇まいに心惹かれる人も多いようです。

湿った半日陰を好み、庭の片隅などでも静かにかわいらしく咲いてくれます。

講座では、土や水やりの基本、日当たりの工夫などを初心者にもわかりやすく学べます。
受講後には、きっと育ててみたくなるのではないでしょうか。

また、講習会当日と翌日の7日(土)・8日(日)には、山アジサイの即売会も予定されています。

庭やベランダに、小さな梅雨の風景を迎えてみるのも素敵です。雨の日は、長府庭園に足を運んではいかがでしょうか。濡れた石畳、ゆれる木々の影、あじさいの花たち──
梅雨という季節に寄り添うひとときを過ごせるのではないでしょうか。

2025年 6月7日(土)午前10時～11時、山アジサイの育て方を学べる講習会と、講習会当日と翌日の7日(土)・8日(日)に山アジサイの即売会も開催予定の長府庭園は、こちら↓