【下関市】シャッターに刻まれた命の証が届ける、名もなき「誰か」の声。

2025年7月撮影。小月公民館外観
駆け足で通り過ぎていく青春のようにまぶしく、儚い夏に、心をよぎる記憶。戦争は、現代を生きる者には、遠い出来事のように感じても、ほんの80年前のこと。

2025年7月撮影。小月公民館ホール内の掲示
安心して目覚める朝も、家族とご飯を食べられる日常も、誰かを傷つけることも、傷つけられることもなく過ごせる今日も、どれほど特別なことなのかを、たまには立ち止まって思い出してみるのもいいかもしれません。

資料提供:大濱博之様
2025年8月16日(土)・17日(日)の2日間、小月で、そんな記憶に向き合える写真展が開かれます。

2025年7月撮影。小月公民館外観
展示されるのは、かつて関門の空を守った勇者の記録。若くして出撃した特攻隊員たちの写真、当時の街の日常、冠婚葬祭のひとコマまで。

2025年7月撮影。小月公民館外観
小月駅前にあった山本写真工芸館さんの倉庫にあったガラスの板の音が写真の数々とのことです。

2025年7月撮影。小月公民館ホール内の掲示
そこにあるのは、どこにでもいた「誰か」の、ありのままの人生。

2025年7月撮影。小月公民館外観
特攻服に身を包み、少し照れくさそうに笑う青年たち。記念写真の中でまっすぐな瞳の、10代の女学生。

2025年7月撮影。小月公民館ホール内の掲示
命がそこに確かに輝いていた、という、その事実はきっと、過去の話ではなく、今を生きる私たちの現在(いま)につながっている記録なのではないでしょうか。

2025年7月撮影。小月公民館ホール内の掲示
写真展の最後に、そっと手を合わせてみて、名前も知らない誰かの命に、静かに祈ってみてはいかがでしょうか。きっとそれは、平和を願うことと同じで、感謝の気持ちを未来につなぐことなのかもしれません。

2025年7月撮影。小月公民館外観
この人たちに、恥じないように、今のこの瞬間を、もっと丁寧に、大切に生きてみよう。そう思うかもしれません。

2025年7月撮影。小月公民館外観
美しい夏の日、記憶の扉をひらく静かな時間に、会いに行ってみてはいかがでしょうか。

2025年7月撮影。小月公民館入口
2025年8月16日(土)・17日(日)※17日は13時より資料講演会を開催するそうです。会場は、小月公民館1階 研修室にて。入場料は、¥200(高校生以下無料)※講演会参加時は¥300(資料代込)
(大濱博之様、情報を提供いただきありがとうございました。)
2025年8月16日(土)・17日(日)に、展示・陸軍小月航空基地の歴史「関門の空を守った勇者」が、開催される小月公民館はこちら↓