【下関市】海峡の記憶と響き合う調べは、聖夜に捧げる鎮魂歌（レクイエム）。長府で辿る歴史の時間旅行コンサート。

2025年12月21日(日)、長府侍町の「蛍遊苑 多目的ホール」にて、歴史とクラシック音楽が交差するコンサート「海峡クリスマス 2025」が開催されます。

クリスマス直前の厳かな空気の中、愛と平和への祈り乗せたクラシックの調べは、聴く人を時空を超えた旅へと誘うでしょう。

コンサートの核となるのは、歴史を知識としてではなく、感情を伴う「体験」として深く刻む試み。

時を遡ること1864年、英米仏蘭4国連合艦隊17隻が関門海峡に現れた下関戦争。

巨大な異国の脅威が、この長府の浜辺に暮らす人々の目に映った情景を、繊細な音楽と厳選された資料で丁寧に辿るといいます。

長府の古い町並みがまだ海に面していた時代、異国の艦隊が沖に見えたあの日、その場に立っていた人たちの恐怖や畏怖、驚きを、現代に呼び覚ます濃密な体験となりそうな予感。

演奏を通じて届けられる、鎮魂と平和への切なる願い。力強く、繊細なソプラノの歌声は、海峡で亡くなられた先人たちへ捧げる荘厳な鎮魂歌（レクイエム）となり、厳かでクラシカルなピアノの調べは、過去と現在を繋いぎ、ハープの澄んだ音色は、愛と平和への想いに彩りを添えるでしょう。

かつて多くの戦いの舞台だった関門海峡は、今、平和の海峡となりました。その深い歴史に思いを馳せ、亡くなられた先人の慰霊・鎮魂と、愛と命と平和を祈る時を、この長府の地で分かち合いたい。と語る、主催の牟田裕氏。

時間旅行に明日を運んだあとは、その余韻に浸りながら長府の古い町並みをゆっくりと散策してみるのもいいのではないでしょうか。

チケットは、前売り￥2,500、当日券￥3,000とのことです。長府のマガサン、または、下関生涯学習プラザにてお取り扱いがあるそうです。

2025年12月21日(日)13:30開場/14:00開演、海峡クリスマスが開催される、多目的ホールがある長府の蛍遊苑はこちら↓