【下関市】神社を見守る鶏と、やさしい交流をしてみてはいかがでしょうか。
秋の散歩をする場所をお探しなら、静けさと、歴史が交錯する、綾羅木の中山神社はいかがでしょうか。中山神社に祭られている、中山忠光公は、明治天皇の叔父であたり、尊王攘夷運動に命をかけましたが、元治元年(1864年)に暗殺されました。その忠光公の意思を受け継ぎ、明治維新の精神を今に伝えるこの神社は、忠光公の生きた時代を感じさせる、とくに、維新の地としての下関の市民にとっては特別な場所にあるのではないでしょうか。また、これからやってくる美しい季節に、神社の宝物庫を訪れてみるのはいかがでしょう。宝物庫には、歴史を物語る品々が展示されており、展示されている品々が活躍していた時代の重みが、今の私たちの日常とどこか繋がっていると感じられるでしょう。そして、境内の右手にある中山忠光公のお墓にも足を運んでみてください。そこにいる、美しい鶏を驚かさないように、ひざを折って静かにじっとしてみてください。警備員のように墓を守るような鶏が、あなたの体の匂いを確かめるように近づいてくるでしょう。鶏とのやり取りは、まるで身体検査を受けているような面白さがあり、その後、コケコッコーと大きな声で鳴くと、やっと墓参りが許されるような気分にもなります。雅楽が静かに響き渡る境内の左手には「さざれ石」も鎮座しています。秋のひに、静かに、歴史を感じながら、これからやってくる恵みの季節に感謝を捧げて、心静かに過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。歴史と自然が調和するこの場所は、調べれば調べるほど興味深いエピソードもみつかり、知的好奇心も満たされるのではないでしょうか。中山神社での、秋の散歩は、きっと特別な時間となることでしょう。
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