【下関市】筋肉と腱の記憶を編む造形——命が宿るアート展

2025年バグダットカフェにて撮影

命が吹き込まれたアートに出会う。そんな不思議な体験が、下関・上田中町の「バグダッドカフェ」で待っています。

資料提供:針金工房イブ様

2025年5月23日(金)〜25日(日)の3日間、ビニールタイで創るアート展が開催されます。

資料提供:針金工房イブ様

展示されるのは、26歳のアーティスト・イブさんが手がけた、精巧な作品。素材は、なんと日用品の、ビニールタイ。プレゼントや、パンなどの口を縛ってある、ワイヤーの❝アレ❞です。その素材で作った作品なのに、そこには今にも動き出しそうな❝命の気配❞が漂っているといいます。

資料提供:針金工房イブ様

筋肉が収縮する前のわずかな緊張、腱の張り、骨格の奥に眠る動きの予兆——。目には見えないはずの“構造”や“動き”を感じさせる作品、そして、命を読み取り、かたちにするその才能の理由は、イブさんが持つギフトにあります。

2025年バグダットカフェにて撮影

世間では、発達障害というと、ネガティブなイメージで表現されることがありますが、イブさんは脳内であらゆる物体を3D化し、内部構造まで見渡すという特別な才能=ギフトを持っている人もいて、イブさんはその中のひとりです。

2025年バグダットカフェにて撮影

そのうえ、IQが120もあるというイブさんにとって、このギフトは、重荷でしかなかったのではないでしょうか。

2025年バグダットカフェにて撮影

筋肉、腱、骨格、構造…「動く準備をしている身体の情報」を感覚的に読み取り、作品として再現することができる才能。航空機の設計もできるほど高い空間認識力。

資料提供:針金工房イブ様

脳が常にフル稼働し、疲弊してしまう中で、唯一、心が静かになる時間が“ものを作る”ことだったといいます。「作っている時だけ、脳が静かになる」という、イブさんは現在、自身の特性を公表し、同じような悩みを持つ人たちに向けて、前向きな発信も続けています。

資料提供:針金工房イブ様

期間中会場では、ワークショップも開催されます。今年のテーマは、ネームプレートとミニ盆栽。初心者でも楽しめる内容になっているそうです。

資料提供:針金工房イブ様

写真や言葉では伝えきれない、生命の気配とリアリティ。作品を前にした瞬間、誰もが静かに息をのむというその迫力。命を宿すアートに出会う、特別な3日間。

2025年バグダットカフェにて撮影

どうぞ、下関のバグダッドカフェへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(針金工房イブ様、バグダットカフェ様、取材協力を頂きましてありがとうございました)

2025年5月23日(金)~25日(日)の間、イブ ビニールタイArt secondが開催されるバグダットカフェさんは、こちら↓

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