【下関市】城下町長府の小さな異世界、武家屋敷で、まさかのキックオフ。

資料提供:長府商店街様
今年も、長府の夏の風物詩「土曜夜市」が開催されます。毎年、涼を求める人々と、ちょっとした非日常を楽しむ家族連れで賑わうこの夜市。2025年7月も、長府商店街の皆さまが趣向を凝らした“夏の仕掛け”をご用意されているそうです。

2025年撮影
さて、そのにぎわいのすぐ傍ら――壇具川沿いに、不思議な空間が広がっていることをご存知でしょうか。

2025年撮影
無料の休憩所としても開放されている「長府藩侍屋敷長屋」。ここが、思わぬ“異世界”の入口となっているのです。

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長府藩の御馬廻役(ごうままわりやく)――つまり、お殿様のボディーガードを務めた上級武士、西家の分家に由来するこの建物は、元は本邸の付属屋。藩政時代、番所が設けられていたこの場所に、保存のために移転されたのだそうです。

2025年撮影
格子窓や構造の重厚さが、さすが220石の風格を漂わせます。

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……のはずなのですが。

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一歩中に入れば、武家の威厳はすっかり影を潜め、そこに現れるのはなんとも不思議なお雛様ワールド。

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入口では、三人官女のひとりが受付に鎮座。無言ながらも、確かなホスピタリティを感じさせるたたずまい。

2025年撮影
奥へ進めば、雛壇の主役たちが、なんと蹴鞠ではなく、サッカーに興じておられます。

2025年撮影
随身(ずいしん)は、かつての槍をボールに持ち替え、渾身のひと蹴りを今、まさに打とうとしています。

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お内裏様は……どうやら作戦会議に専念しておられるようです。

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「ちょっと、聞いた?」「ええ?本当なの?」

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そんな声が人形たちから聞こえてきそうなほど、シュールかつ生き生きとした演出。

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お雛様たちは古びたガラスケースに収まるだけでは満足できなかったのかもしれません。

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暑い日差しの下の長府散策の際は、涼とシュールな微笑みを求めて――長府藩侍屋敷長屋へ、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

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長府藩侍屋敷長屋があるのはこちら↓