【下関市】捨ててしまう前に、未来へ残す。本に刻まれた「時代のレコード」おうぎ町文庫

山口県

2025年6月・下関市リサイクルセンターにて撮影

2025年6月、約一年前に、長府扇町のリサイクルセンター内に開店した、おうぎ町文庫。

資料提供:下関市リサイクルセンター内・おうぎ町文庫

おうぎ町文庫の店主・田辺さんによると、古本には価値があるといいます。

2026年7月撮影・古本と、古本に挟まれていた前の持ち主のメモ

本を開くたび、あふれ出す、その時代の記録。紡がれた言葉、文字の形、手に伝わる本の重み、紙の質感、ページをめくるたびに立ち上る紙の匂い。そのすべてが、その時代を伝える証なのだそうです。

2026年7月撮影・今は使われていない写植が使われている古本

古本とは、装丁や写植、紙の質感など、そのすべてが、当時を映し出す「時代の標本」ともいえるのだといいます。

2025年6月・下関市リサイクルセンターにて撮影

家の片隅に眠る本。読み終えて、そのまま置かれている本。お子さんのために買った辞書や図鑑。「もう使わないから」と処分されてしまう本も、その一冊は、もう二度と手に入らないものかもしれません。

2026年7月撮影 古本と古本の現在の持ち主の飼い猫

時代が変わると、二度と作られないもの。絶版になってしまえば、二度と手にすることのできないもの。古本は、儚い宝物ともいえるのかもしれません。

2025年6月・下関市リサイクルセンターにて撮影

おうぎ町文庫がある長府扇町のリサイクルセンターでは、持ち込まれた本を古紙として買い取っています。買い取り価格は、古紙1kgあたり10円(市の補助4円+センター独自6円)。辞書や図鑑をはじめ、本は意外と重く、買い取り額も大きくなることがあるそうです。

2026年7月撮影 阿東文庫の様子

そして、おうぎ町文庫に集まった本の中には、山口市阿東の「阿東文庫」へ受け継がれるものもあります。

2026年7月撮影・阿東文庫の館長さんと、おうぎ町文庫の店主・田辺さん

自然豊かな阿東町の廃校になった小学校の校舎には、絶版になった本や、大学、各支所などで保管されていた資料、戦争裁判を記録した手書きの資料まで、何万冊もの本が並んでいます。

2026年7月撮影・阿東文庫の館長さんと、おうぎ町文庫の店主・田辺さん

そこは、古本たちが最後にたどり着く場所。本好きなら、一度は足を運んでみたいと憧れる場所なのだそうです。

2025年6月・下関市リサイクルセンターにて撮影

もし、家の中に眠っている本があるなら。捨てる前に、おうぎ町文庫へ持ち込んでみてはいかがでしょうか。

下関市リサイクルセンターのマスコット猫

その一冊は、未来へ残すべき時代の標本になるのではないでしょうか。

おうぎ町文庫(下関市リサイクルセンター内)
住所
〒752-0927 山口県下関市長府扇町6−46
営業時間
月~日曜日 8:00~17:00
最寄り駅
JR山陽本線長府駅
電話番号
090-9062-1654
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※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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