【下関市】街を彩る理由は、「なんででしょうねぇ」。 いつもの国道に、思わず見上げる景色が生まれています。

山口県

2026年7月撮影

車がひっきりなしに行き交う、下関市卸町の国道2号沿い。日頃から多くの人が通勤や仕事で行き交うこの交通の要所の長く続く巨大なコンクリートの斜面。

2026年7月撮影

見上げるほど大きなそののり面をキャンバスにして、2026年7月13日(月)、アトリエミミックさんによる、新しい壁画の制作が始まっています。

資料提供:アトリエミミックさん

今回描かれるのは、下関の歴史を象徴する、巌流島での宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘です。刀と刀が激しくぶつかり合う一瞬を切り取った、躍動感に満ちた構図が用意されています。

2026年7月撮影

斜めに反り立つでこぼこの壁面は、足場も悪く、非常に危険を伴う現場です。下関のバンクシーともいわれるアトリエミミックさんが挑むのは、こうした過酷な場所ばかり。

2026年7月撮影

この日は、「正方形に分割された下絵」を、実際の斜面に当てはめながら描き進めていく作業中でした。斜めに見上げる壁は、平らな場所に描くときとは見え方がまったく異なるといいます。

2026年7月撮影

アトリエミミックさんは、そこまでして、どうしてボランティアで描き続けるのでしょうか。

2026年7月撮影

「なんででしょうねぇ」

2026年7月撮影

アトリエミミックさんは、それだけを言い残し、再び危険な壁へと降りていきました。

2026年7月撮影

社会全体が新型コロナウイルスの流行によって重苦しい空気に包まれていた時期、コンクリートの汚れを落として絵を描き、少しでも街を明るくしたいと思った、その当時の強い気持ちを、今も変わらず胸に抱きながら、静かに黙々と作業を続けています。

2026年7月撮影

暗くすすけていたはずの壁が、美しく洗い流され、鮮やかな作品へと生まれ変わっていく光景。この下関の街に、また1つ新しい名所が誕生しようとしています。近くを通りかかる際は、ぜひこの圧倒的な斜面に目を向けてみてはいかがでしょうか。ただし、運転中の方はよそ見をせず、安全運転に十分気をつけください。

 

アトリエミミック
住所
〒752-0943 山口県下関市長府豊城町7−48
最寄り駅
JR山陽本線長府駅
電話番号
083-291-1116

※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。

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